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ホールはその使用形態や使用目的に応じて、室内の静けさや響き具合など空間としての最適音響指標が定められます。この最適音響指数を建物完成後に実現することは極めて困難なため、事前にさまざまな数値計算や経験値を用いて、最適音響指数の設計〜予測〜評価を行う必要があります。
当社は昭和60年(1985) 建築音響分野における調査・設計・予測評価等コンサルティングを開始。九州各地の市町村のホールの音響設計の他、学校の講堂や市議会の議場等も手がけ、多くの実績があります。
同様に、マンション等集合住宅やホテル等の居住空間についても、近年、その住環境の要求の高まりから、事前に室内音響性能(上階からの足音、外部や隣戸からの騒音の程度など)の設計〜予測〜評価を行ったり、竣工時にこれらの性能調査を行う機会が増えてきています。
当社は平成11年(1999) 室内音響や屋外騒音伝播などの計測に極めて有効なTSP改良型信号(ピンクTSP)と呼ばれる特殊な音響信号を開発しました。改良型信号の特徴は、ホール等のインパルス応答測定時に低周波域でS/N比が良いこと、および信号再生時の高調波成分を除去できる点にあり、建築音響検査の現場において効率的かつ高精度な試験信号として重宝しております。このTSP改良型信号は日本音響学会の研究発表会にて好評を博し、現在ではさまざまな企業や研究機関でも利用されています。
建築音響設計において、建築材料の音響データ(遮音性能や吸音率)としてより低音域から高音域までその特性が必要なことや、一般の文献やカタログに公開されていない形状の吸音特性を知りたい場合が多々あります。当社ではこれらを数値計算により推定し、予測の精度を高めています。